「我が子が難聴と診断された時、あなたは何を感じましたか?」
言葉の理解や発達が遅れるのではないか、友達とコミュニケーションを取れないのではないか…
私も同じです。 1歳の娘が難聴と診断された時、同じような不安と葛藤に押しつぶされそうになりました。頭の中はぐるぐる回り、未来への希望が見えませんでした。
そんな中で、手話が必要かどうか、私は深く悩みました。
私は、1歳の難聴児を育てる母親であり、15年の看護師経験を持つ者です。3児の母親としての子育ての経験と医療従事者としての視点から書いています。
このブログを通じて、
・難聴児の子を持つ親が抱える不安や葛藤
・手話というコミュニケーション手段の可能性
* 手話を通して広がる新しい世界
について、少しでも多くの人に知ってもらえれば幸いです。
手話という未知の世界への戸惑い
看護師15年というキャリアを持つ私でしたが、手話については全くの初心者。聴覚障害者の方との接点も少なく、手話を使ったコミュニケーションを実際に見聞きしたこともありませんでした。
周りの意見はさまざまでした。
「手話なんて必要ないよ。」
「手話があった方が、コミュニケーションが取りやすいよ」
さらに、相談した医師によってさえ、意見が異なり、不安は募すばかりでした
選択肢を増やすための挑戦
コミュニケーション手段について探る中で、私は、様々な文献を読み漁り、手話についての理解を深めました。そして、ある一冊の本に出会いました。
その本は、難聴児にとって手話がいかに需要かや、疎外感を感じずに生きていく事の大切さがかかれていました。
手話が実際に必要かどうかは、まだわかりません。
しかし、手話があることでコミュニケーションが円滑になることは明らかです。
そして、将来、娘が必要になった時にコミュニケーションの選択肢を増やすために手話を始めました。
手話をはじめる
手話への第一歩は、市で開催されていた初心者講座でした。
5回の講座を通して、簡単なあいさつや手話の単語を学び、ろう者の方とも交流しました。
手話で自己紹介ができた時は、嬉しかったです。
手話との出会いで、先の見通しがつき、気持ちが楽になったのを覚えています。
手話の奥深さに魅力され、もっと学びたい気持ちが強くなりました。現在は手話サークルに通い、勉強を続けています。
未来への希望
娘が手話をどのように受け止めてくれるのか、まだわかりません。
でも、私の娘は生後6ヶ月頃より手を使ってサインをします。難聴とわかった時から、簡単な手話とサインをたくさん使ってきました。そのため、自然と手が動きます。
言葉の話せないうちから手を使ってコミュニケーションが計れるのは、聞こえる、聞こえない関係なしに、大きな喜びです。
手話は、娘の可能性を広げてくれるものです。手話を使うことで、障害に関係なく多くの人達と交流し、様々な経験をすることができます。
自分と同じように聞こえない人たちと出会い、仲間意識を育むこともできます。
まとめ
娘の難聴診断を受けた時、様々な不安や葛藤がありました。しかし、手話というコミュニケーション手段と出会ったことで、娘と私の新しい世界が開けました。手話を通して、娘の可能性を広げ、共に成長していきたいと思っています。
また、難聴児に対する理解を広めることにも貢献できればと考えております。
手話は、音声言語とは異なる視覚言語であり、 コミュニケーションを取る方法は様々です。 様々な手話表現が存在し、個人の聴力や文化背景によっても違いが見られます。
ここで紹介している手話は、あくまでも私の例です。この文章が、手話への理解を深めるきっかけになれば幸いです。